ガーディアンベル　八角形型　準備中

2021/11/17 22:13

SILVER925製ガーディアンベルですが、先行して販売中のシンプル丸型に引き続き、八角形型を準備中です。
シンプル丸型と同様、大きさは大中小と3種類作りました。ご予算やお好みやご用途等でお選びいただけます。

この八角形、何かと言いますと、日本神話の天孫降臨で瓊瓊杵（ににぎ）一行を導いた猿田彦（さるたひこ）をイメージした、東洋の八角形の羅針盤（八卦羅盤）モチーフです。ベル本体だけでなく舌（ぜつ：ベルを叩くハンマー）も八角形に作っています。上から見ると輪郭が羅盤ぽくなるよう、ベル本体の縁に段差をつけました。
CADではなく全て手作業でワックスを削って原型を作りましたので、完全な正八角形ではありませんが、多少の形の歪みは手作業ならではの味と思っていただけると幸いです。
猿田彦命は導きの神ということで、交通安全の神様となっています。
つまり、アメリカのバイク文化を由来とするゴブリン避けであるガーディアンベルを、古来からの魔除け素材である銀で鋳造したところに、交通安全の日本の神様ネタを入れる、という、日本以外あり得ない何でもあり異文化チャンポン神頼みな交通安全のお守りに仕上げている訳です。

ガーディアンベルの製作と販売を考えた際、シンプルなベルの形以外に、追加で何かモチーフものを作りたいと考えました。
とはいえ、モチーフもののガーディアンベルといえば、如何にもアメリカンなバイカーさんたちが好みそうなスカルだったり翼だったり炎だったり、といった、いわゆるゴツいロック系の具象デザインのものは、既に広く販売されています。
そこを単純に追随してもつまらないので、アメリカン以外のモチーフを、と考えて、やはり交通安全のお守りだから交通安全の神様仏様守護聖人なのでは、との着想に至りました。
その時考えたのが、
　・猿田彦：導きの神：八角形羅針盤
　・不動明王：交通事故の元になる運転中の迷いの煩悩を焼き尽くす：梵字＆倶利伽羅剣
　・馬頭観音：交通手段として現在の車両に相当する馬を守る：梵字＆馬の頭
　・ヘルメス／メルクリウス：交通や道路を司る：ケーリュケイオン（杖）＆タラリア（サンダル）
　・聖クリストフォロス：運転手（アメリカでは特に長距離トラック）の守護聖人：木が生えた杖＆地球儀
全部作れるなら作りたかったのですが、腕と資金がないため、厳選して猿田彦です。

なお、現地経験のある知り合いのハワイアンジュエリーの彫金職人さんに、交通安全祈願によさそうなハワイアンの伝統モチーフは何かと質問したところ、ホヌ（ウミガメ：災や危険から守る安全の神様）が一番ではないか、との返事でした。将来的にオプションでベルにホヌを彫れるよう、現在練習中です。益々、異文化チャンポン神頼みです。

販売ページ作成に向けて最後の準備中です。

なお、一般に販売されているガーディアンベル（ガーディアンベルモチーフものを含む）ですが、実際にベルが鳴るもの以外に、鳴らないけれどベルの形状を楽しむものもございます。
目的や用途（本来のガーディアンベルではなく装身具としての使用など）や好みがありますので、ベルの鳴る鳴らないに良し悪しはありませんが、店主の個人的願望としてはベルは鳴ったほうが断然楽しいので、販売予定のガーディアンベルは曲がりなりにも鳴ることを目指して作成開始しまして、出来上がってから実際に鳴ることを確認しております。
ベルは大きい方が、音も大きく余韻も長く、よく鳴ります。これまで音響学の素人として手探りでベルを作って参りました。同じ作り方で似たような形のものを6個作ってみて、大きいものの方がよりよく鳴るのが明らかです。そして、縦の大きさは勿論のこと、横の大きさが、鳴りへの影響が大きそうな気がしています。ただ、鳴りを良くするために高さだけでなく幅もしっかりとってベルを作ると、材料費がかかってその分お値段に跳ね返るのが、悩みどころです。

各SNS投稿で実際の音色をご試聴いただけます。同じ動画ですが、ご自身のSNSご利用状況に合わせてどうぞ。（Twitter投稿でしたらSNSをされてない方でもブラウザ上でご視聴いただけます。）

大サイズ。音の高さ、音量、余韻ともに一番よく鳴ります。録音だとあまり再現できてませんが、舌が当たる縁の部分に段差を入れたデザインの影響か、ちょっと和音ぽく鳴ります。

中サイズ。大よりも小さいぶん、大に比べて、音が高くなり、音量と余韻が小さくなりますが、しっかり鳴ります。なお、中のツイッター投稿動画のみ、何故かそのままでは投稿時にエラーが出て投稿できなかったため、同じ動画の画質を落として投稿しています。

小サイズ。金属が当たっている音の合間に微かに鳴ります。高い音の聞こえがお悪い方には聞き取れないかもしれません。動画の終わり近くの方が比較的鳴りが聞こえやすいです。おそらく、この作り方と素材での、人間が聞き取れる音の高さと音量で鳴る境目だと思います。